【篠山市名変更騒動にみる無自覚と無責任で迷惑な結婚離婚との相似について】

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梅さんの与太話
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【篠山市名変更騒動にみる無自覚と無責任な迷惑な結婚離婚】

結婚すれば、どちらかの姓になる。これが「個人の自由を侵害する」だの夫婦で別姓でもいいじゃねぇか、という議論が起き、それを認めるような流れにある。

ほとんどの場合、夫の姓に変更することになり、仕事で培ったキャリア、学会に出した論文、日常生活の中でも免許証、金融口座、趣味のサークルの名簿など何から何まで名前を登録しているものを変更する膨大な手間がかかる。

核家族化が進み、夫婦共働きも増え、女性の社会進出も拡大した事で、「自分の名前で培ってきたものを捨てる」のが惜しい・非合理・非効率だという言い分は尤もで「家に入る」姓の変更は合理的ではない。

一方で、約3割が離婚をする中で、再び旧姓に戻すことが面倒・億劫だという話も夫婦別姓議論の中で聞こえてくる。


お隣の篠山市、以前は多紀郡という名前でしたが、市町村合併の波に乗り、早くに変更した。が、20年経って、別の名前に変更したいと市長が言い出し、市内は真っ二つに意見が分かれている。

変更したい側の意見は、隣の氷上郡が10年前に「丹波市」に市名変更したことで篠山市のブランド力がかすめ取られている。というようなもの。

丹波、というそのまた古い時代の地名は篠山に限らずもっと広域で使われていた。「丹波産」の農産物や加工品を京都側、兵庫県側の丹波地域で取り合いしてる現実もある。

で、そこへ「歌にも書かれている」「元々はうちが名乗るべき名前」と篠山市から丹波篠山市へ市名変更を果たそうと躍起になっている。
市内の混乱に嫌気を感じるが、賛成派か反対派かの踏み絵状態では健全な議論は出来ないし、そもそも保守的で村特有の閉鎖的な地域、憚ることを憚るのだから、本心などおいそれと口に出せるものか。

まぁ、結局は市長にせよ議員にしろ選んだ市民の責任と後悔で次の選挙で選択し直せばいいが、市名変更である。

止ん事無き、しかるべき理由があるならば、変えればいい。と思う。
それが例えば結婚や離婚だ。名前を変えるに値する理由になろう。

では今回の篠山市における市名変更騒動は、というとまず多紀郡を棄てた事すら反省せず、隣町が丹波を名乗った後でヤイヤイと不満をいい、自分たちの未来が危ういと嘆く。かかる費用は6千万円程度で今変えれば将来は52億円のお金が増える未来は明るい。

さてさて、20年後のバラ色の未来を予測する市名変更賛成派に聞きたいのだが。

20年前の多紀郡を棄てた時には、どんな20年後の未来を描いていたのか。
総天然色の画面いっぱいに「幸せな篠山市」を描いていたのではないか。

もっともらしい論調で危機感を煽り、市名変更こそが市の生き残り策だと言わんばかりだが、
市名変更したところで農産物の終了が変わるわけでも品質が上がるわけでもない。

せいぜい印刷業者がパンク寸前に仕事が増えるくらいだろう。

もっといえば、篠山市以外の日本全国、そして全世界が費用負担してまで、その市名変更をする必要は、どこにあるのか。

20年前の決断や選択の結果が現在の市内の混迷を招いているのだから、
20年後にはまたきっと「あの時に…」と恨みつらみをネチネチとボヤいているのだろう。

単なるボヤきは金も手間もかからない。

今回の騒動は、結婚と似てるな、と思い書いてきた。
結婚相手を見誤ったのではない、変えた名字が疎ましいのではない。
本質、根本から目をそらし「名前さえ変えれば」「あいつに取られたから」と不平不満ばかり言う考え方や姿勢を変えなければ、幸せも満足も絶対に手に入れられない。
賛成にせよ反対にせよ意見を出す事も出来ない市民が多くいる中、単に声の大きい憚らない人達だけの殴り合いで世論が沸いてると思われるのも癪だし、
最終的には政治が決める事なので、市民がここまで生きづらい状態は早く解決するべきだろう、と思いつつ。

あと、三田の梅さんが今回の市名変更騒動について呆れているのが、
合意形成のプロセスや住民の意見を反映させていると言い張る市長と市長周辺の言動と実際の不一致だ。
そもそも、どこから始まったか、を見直してみよう。
市長の公約には書かれていた。→これは間違いない。
1番最後のに書かれている、とか他の公約より選挙戦で聞いたことがない、とか意見はあるが、
少なくとも小さな字であれ、書かれていた、ことは事実。
次が、問題。
農協、観光協会、商工会のトップが市長に市名変更を陳情した。
なぜ、問題か。
この3つの団体はそれぞれ篠山市内の生産者や商業者、経営者などが加盟する組織で、
関わる住民の数も多い組織体。
その組織体の長が、陳情するにあたり、総会なり、部会、もしくは幹部でも合意を得た形跡が見当たらないのだ。
総会、総代会、理事会、どこにも「我々の組織として丹波篠山市に変更してほしい」という話が出ていないのだ。
逆にこの騒動が始まってから初めて自分が加盟・所属する組織が市名変更を推進していると知った住民は、かなり多い。
現市長のいう「合意形成のプロセス」以前の話で「市政決定プロセス」の不透明感がすごい。ごいすー。
議会も賛成反対分かれているようだが、そもそもを糺す議員が一人もいないのも不幸。共産党とか、こういう時に働かないでいつ働くのだろうか。
ともかく、最初の2手目ですでに御手付きであるのに泥沼に突っ込んだ為政者とその周辺の野放途がこの騒動の根本的原因である。とみている。

単純な予測で裏付けないけど、
あと20年待てば、人口の自然減で丹波市と篠山市の合併はリアルに見えてるんじゃないのかな?
現市長の在任中に、とか儂らの生きてるうちに、なんていう本当にどうでもいい虚栄のための焦りと急ぎなら、勘弁願いたいものだ。

市名変更に係る調査報告書について|創造都市課|市政情報|篠山市(丹波篠山)

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