神戸人と防災未来センター【六甲山の災害展】
六甲山系では、昭和13年の阪神大水害、昭和36年・昭和42年の豪雨災害、平成7年の阪神・淡路大震災など、幾度となく大規模な土砂災害が発生している。今年は阪神大水害から80年の節目であり、80年前の土砂災害の記録をはじめ、明治時代は「はげ山」だった六甲山系の森林復興の歴史などが学べるパネル展示、災害時の降雨体験装置や土石流実験装置等による災害体験を通じて、来場者の山地災害に関する知識を深め、防災意識を高めることを目的とした「六甲山の災害展」を開催する。
また、今年7月の西日本豪雨災害は、六甲山系においても多数の土砂崩れや土石流被害が発生した。この災害展では、常駐する土砂災害専門スタッフにより、展示内容等の解説を行う。
内容
(1)六甲山系の土砂災害写真等のパネル展示等
*昭和42年豪雨災害をはじめとして、幾度となく発生している災害の被害状況と砂防・急傾斜・治山工事による復旧状況等をパネルで紹介する
*神戸市水害誌(昭和13年阪神大水害)など災害状況を知ることが出来る貴重資料の展示
(2)六甲山系立体模型の展示
治山ダムや砂防堰堤の整備状況をリアルに見ることができ、六甲山の緑や市街地を守っていることが理解できる立体模型の展示
(3)土石流模型実験装置等の実演
*六甲山系を代表する風化した「花崗岩」に触れてもらい、手で簡単に崩れることを学ぶ
*2台の土石流模型実験装置(長さ3メートル、高さ1.5メートル)により土石流を再現し、家屋、道路の被害の様子や砂防堰堤、治山ダムが整備されている場合の土石流に対する抑止効果を来場者が体感
*降雨体験装置「カッパくん」により、山崩れ等が起きやすい集中豪雨(時間雨量30ミリメートル~100ミリメートルの人工降雨)の強さや降り方を来場者が目や耳で体感
*3D立体映像装置“びっくりくん”により、土石流の発生から流下するまでの状況を再現
*山腹斜面において、RR(ロープネット・ロックボルト)併用工法が施工されている場合の山腹崩壊の防止効果を実演
*森林土壌を再現した実験装置で、森林のある場合とない場合を見比べ保水力の違いを体感
*地すべりや急傾斜地崩壊による土砂災害発生のメカニズム、対策が施されている場合の防止効果を小型模型により実演
(4)昭和13年阪神大水害や昭和42年豪雨災害の記録映像を放映
(5)会場に設置したパソコンを使って、県が提供している「兵庫県CGハザードマップ」の操作や、神戸市が各戸に配布している地域のハザードマップなどを来場者に説明
神戸人と防災未来センター「六甲山の災害展」開催情報
【開催期間】2018年8月14日(火)~26日(日)
【時間】
月~木 9:30~18:00(入館は17:00まで)
金・土 9:30~19:00(入館は18:00まで)
【会場】人と防災未来センター
兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-5-2
【料金】 無料(※施設を見学する場合、別途入館料が必要)
【お問合せ】TEL 078-262-5050
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