現代美術家・大野良平氏が阪神淡路大震災からの再生を願って、武庫川河川敷に創作した石積みの作品「生」は平成17年から何度も増水などの影響で崩れては積み直しを繰り返して現在に至ります。
映画「阪急電車」でも宝塚市の印象的な場面で使われ、全国的にも注目されている作品です。
震災を忘れない、震災を伝える、そんな思いを込めて1月16日の宝塚で開催されるイベントのお知らせとボランティアスタッフの募集をおつたえします。
生、について。
『生(せい)』は、2005年1月、阪神・淡路大震災から10年「街と人の心の再生」を願い現代美術家・大野良平が宝塚市中心市街地を流れる武庫川中州に奥行き約20m×幅10m高さ80㎝のスケールで河原の石を積んで制作したアート作品です。
1・17前夜に震災犠牲者追悼のライトアップがされましたが、2006年秋、大雨による濁流に押し流され自然消滅しました。
2008年に発刊された有川浩著『阪急電車』に『生』が登場。2010年同小説の映画化を機に、大野良平+市民の共同事業として「記憶の中の『生』再現プロジェクト」を立ち上げ、地域住民、学生、子どもたち延べ100名を超す市民ボランティアが2代目となる『生』を再現しました。
『生』は川の中で作られるため大雨が降れば押し流されます。その後、消失と再現を繰り返し、2018年12月現在、10代目の『生』が存在しています。
形あるものはいつかは無くなりますが、人々の生きる想いや営みは永遠に続きます。
生き続ける熱い想いがあれば、壊滅された街や傷ついた人の心は何度でも再生できるのだというメッセージを発信しています。 『生』の石積みをとおして、人々が集い、それぞれの生と向き合い、生きる想いを共有する。
そこから生まれる可能性を大切に活動を続けていきたいと願っています。
今後とも、ご支援賜りますようよろしくお願いします。
宝塚「生」の祈り2019
【日時】
2019年1月16日(水)17:00-20:00
【場所】
阪急宝塚南口駅北へすぐ
宝塚大橋南詰め西側「生」モニュメント前
【内容】
17:00「生」ライトアップ
17:30震災犠牲者追悼セレモニー
17:46震災発生時刻12時間前黙祷
17:50真丘奈央さん独唱
17:55後藤悠介さん追悼のトランペット演奏
20:00ライトアップ終了
10代目「生」ライトアップボランティアスタッフを募集します!
【作業内容】
▪️日時:2019年1月16日(水)15:30〜17:30
▪️持物:膝下までの長靴、軍手、防寒着
▪️内容
・中州へ渡る足場づくり
・結束線でスタンドを作り懐中電灯で石積みの立ち上がり部分を照らし出していきます。(スイッチは暗くなってから入れます)
【持ち物】
・長靴(膝下くらい)、軍手、防寒着など
【注意事項】
・暗闇の川は危険を伴います。足元にはくれぐれも注意ください。
・厳寒が予想されます。体調不良、持病のある方の参加はご遠慮ください。
【お問合わせ】
080-1437-3811
記憶の中の「生」再現プロジェクト
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