なんで老害が増えるのか、を考えてた時に目の前で老害が産まれる瞬間を目にして、納得した事を話そう。

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三田の梅さんは、市民活動の専門アドバイザーとして、
市民活動推進プラザという市が設置したプラザのスタッフもしてたりします。

なにせ、市民活動というぼやっとふわっとした事象の専門アドバイザーなので、
どんな内容の相談でも質問でもふわっと受けて最適なソリューションをお届けするのですが、
ほとんどの場合、外に答えがあるわけでなく、自分の中に持ってる答えを、どう掴み出すか、が相談を受ける側の力量ではないか、と思っております。
まぁ、プラザにはたまに居ますのでお気軽にお越しください。

さて今回の話は、老害の作り方。
人が変わる瞬間、岐路に立って道を選択する瞬間を見てしまいました。

なんで人生先に進んでるパイセンが慎みなく障壁となってしまうのか?

常日頃から老害というハラスメントが、嫌いで嫌いで震えてるんですが、
なぜ人は老害へと進化するのか。については、年取ると脳も萎むし、体力落ちるし、性格と口が悪くなるんだろう。くらいにしか考えておりませんでした。

で、先日お会いした方。お年67歳。
大学卒業後入社した会社で定年を迎え、再雇用も来年で契約終了する、ということ。
高度成長期の日本を支え、バブルで浮かれる時期も、弾けた焼け野原から氷河期も、そしてようやく株価も復調してきた今日まで、勤め上げてこられたTheサラリーマンです。
表情はすっきり。白髪は混じってますが清潔感があり、素敵なおじさんです。
来年退社する、という話を切り出して、次のターン。
「これからはね、もう我慢しないんだ」と宣言するようにおっしゃいました。

「会社を辞めたら、もう誰の顔色もうかがわない。
上司も客もいない人生が始まるんだ。
自分の思いを、思い通りに貫いて自分が楽しむんだ。
今まで我慢したり諦めてた事を残りの人生では我慢しない。
言いたいことも我慢しないし、やりたい事をやりたいようにする。
今、すごく気分がいいんだよ」

ああ、なるほど。
単に老化の先に老害があるわけではないんだ。
一人の人間が、生まれ育ち、会社の歯車になり、人格を捻じ曲げられ、
我慢を強いられ、それでも希望を無くさず、食いしばって定年まで辿り着いて、
ようやく、ようやく解放された、その先に。
誰も止めることのできない怪物、老害と名付けられる終わりの始まりがあったんです。

これが全てのケースとは言いませんし思いませんが、
けっこう多いパターンなのではないか、と。

標準的な人生設計でみたサラリーマン期に本当に我慢してるかどうかは別にして、
我慢してる、という要素を減らすことが出来れば。
やりたいことが出来ていないとストレスを溜めてるのを、やりたい事をして減らせられれば。
言いたいことを溜め込んでるのを、吐き出す機会を作れれば。

定年後ダークサイドに落ちる人を少なくできるんじゃないか。
沸騰突撃老人を減らすことができるんじゃないか。


いや、マジで本当に嫌いなんですよ老害。
自分勝手だし人の話聞かないし怒るし泣くし、正直相手したくない。
でも近年、急増してるわけです、これ病原菌とか症候群じゃなくて社会の仕組みが大半の製造工程だと踏んでます。

じゃあそんな社会環境を変えていく企みや仕掛けを設置していけば、いい世の中に近づく気がするんですよね。

いつまでも現状打破、まだ先に進もうとする姿勢は、老害には陥りにくいと思います。

 

セミの孵化みたいな、老害が生まれる瞬間に立ち会って思ったこと。でした。

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